お知らせ

東日本大震災に関する声明について

 

                                平成23628

東日本大震災に関する会長声明

 

 

     ―JAS偽装合板や非JAS合板等にご注意下さい!!―

 

                            日本合板工業組合連合会

                               会長 井上 篤博

 

 311日に発生した東日本大震災の犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

被災地では、筆舌に尽くしがたい被害の中、行方不明者の捜索やガレキの処理そしてライフラインの復旧など懸命な努力が続けられており、国においては、624日に「復興基本法」が成立し、翌25日には、復興構想会議から「復興への提言」が政府に答申され、本格的な復興のための様々な具体的取組みが行われようとしています。

 

復旧・復興のため重要な基礎資材である国産合板につきましては、日本合板工業組合連合会では、全国各地の傘下組合員企業が最大限の増産を行うことにより、被災企業の生産の減少分をほぼカバーし広く安定的に供給を行っております。

 

また、被災企業においても、政府の第一次補正予算等を活用しながら生産ラインの再整備等の当面の復旧作業を着々とすすめており、7月中旬からは、徐々に生産再開の見通しとなっております。今後、第二次、第三次補正予算等の活用により、本格的な復興・再建を目指すことになります。

 

このような中で、昨日(627日)の林野庁主催の「木材需給会議」において、平成234月から6月の合板輸入量が対前年比25%増の約106万m3の見込みとの発言がありました。531日に開催された日本木材輸入協会との「合板懇談会」では、これを上回る大量の南洋材合板や中国産合板等が輸入されるとの見通しも紹介されました。

 

日本合板工業組合連合会と致しましては大変憂慮すべき事態と考えております。被災者を救済するための仮設住宅や、子供からお年寄りまで国民全員が安心して暮らせる一般住宅、学校、福祉施設等の公共建築物には、建物の強度不足を招いたり、シックハウス症を発する恐れのある非JAS合板や合板類似品は使用されるべきではなく、JAS規格に適合した高品質な国産合板(F☆☆☆☆)を使用することが極めて重要であること改めてアピール致します。

 

また、JAS規格合板を取り扱っておられる流通関係や工務店等の皆様におかれましては、製品倉庫等で保管をする場合、万が一同じ倉庫内に非JAS合板がある場合、非JAS製品からのホルマリンの放出や付着等を防ぐ対策を講じて頂きたいと存じます。

 

さらに、(財)日本合板検査会のホームページ(URLhttp://www.jpic-ew.net/)に526日付けで掲載された「JAS認定工場であることの証明書の偽造について」に見られるようなJASマークを偽造した合板も散見されていますので、この点についても十分注意をして頂くことを切にお願い申し上げます。